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洗面化粧台はどうやって選べばいいの?

洗面化粧台は歯磨き、洗面、化粧など身支度を整えるためには欠かせない水まわり設備です。
日常的に使うものだからこそ、しっかりと用途に合ったものを選びたいですね。

洗面化粧台には以下の2タイプがあります。
この記事では「ユニット型」の選び方について詳しく解説していきます。

◆ユニット型

洗面ボウル/鏡/収納が一体化しているタイプ。
横幅600・750・900mmの規格が一般的です。
リーズナブルに交換したい方にオススメ。

◆システム型

パーツを組み合わせてカスタマイズできるタイプ。
1050mm以上のサイズも選択可能です。
デザインにこだわる方にはこちらがオススメ。

目次

まずはどんな洗面化粧台が設置できるか確認!

①現在ご使用の洗面化粧台の間口(横幅)を測る

洗面化粧台を交換される場合、まずは既存の洗面台の幅を知る必要があります。
現在流通しているユニット洗面台の間口は600mm・750mm・900mmのいずれかである場合が多いです。

間口(幅)は足元のケコミ部分(引っ込んだ部分)で採寸してください。
採寸した寸法が交換できる基本寸法となります。

この寸法を基本に商品を選びましょう。

②洗面化粧台が設置できる高さを測る

次に、床から天井までの高さを測りましょう。
設置場所に梁がある場合は、床から梁までが有効な高さになります。

洗面化粧台の上に吊戸棚がある場合は、吊戸棚を残す場合、一緒に交換する場合どちらであっても、床から吊戸棚下までの高さ・天井までの高さの両方を計測してください。

計測が難しい場合は、洗面化粧台の上面から天井までの高さを測りましょう。
洗面化粧台の型番がわかれば、本体サイズを差し引いて設置可能な高さを求めることができます。

③洗面化粧台の奥行を測る

奥行きが広いと水はねを減らすことができ、つけ置きの際などにも便利で使い勝手がいいです。
しかし、そのぶん洗面室は狭くなってしまうので、空間とのバランスを考えて設置を行う必要があります。

現在の奥行きを知っておくと新しい機種を選ぶ際の基準になるので、ぜひ奥行きも測っておきましょう。

化粧鏡を確認する

化粧鏡は洗面化粧台のデザインや使い勝手を大きく左右する要素です。

一面鏡・二面鏡・三面鏡の3種類があり、間口(横幅)によって選べるタイプに差があります。
それぞれの使い勝手と各社製品のこだわりポイントについて見ていきましょう。

一面鏡

縦長の1枚鏡+サイド部分の収納で構成され、 サイズを問わず幅広い製品に採用されます。
3種類の中では最もお求めになりやすいミラータイプになります。
とにかく安く交換したい!という場合はこちらがオススメ。

◆メリット

  • どこに何が置いてあるか分かりやすい
  • 鏡裏収納がない場合、奥行きが小さくなる
  • リーズナブルな価格で設置できる

◆デメリット

  • 収納部にほこりがたまりやすい
  • 来客時に収納物が見えてしまう
  • 収納物が露出しており、ごちゃついた印象になる

クリナップ
【ステンレス製一面鏡】


クリナップS】では高い耐久性を持つステンレス製のミラーキャビネットを採用しています。

樹脂製に比べてお手入れが簡単で、独特の光沢感も魅力です。
タカラ/クリナップ
【鏡裏収納付き一面鏡】


タカラ/クリナップでは鏡裏収納付きの一面鏡を採用しています。

ミラーサイドの収納棚はそのままなので、1面鏡の使い勝手はそのままに収納力が増しています。
Panasonic
【大型一面鏡】


シーライン】では収納なしの大型一面鏡が選べます。

鏡の奥に収納がない分空間にゆとりが生まれます。デザイン性を重視される方におすすめ。

二面鏡

2枚の鏡を開けると中が収納になっており、歯ブラシや化粧品などの小物を収納できます。
幅600mmの製品に多く採用されており、横幅がせまい製品で鏡裏収納を採用したい場合に選ばれることが多いです。
大型の洗面化粧台に搭載される場合は、2枚の鏡のうちどちらか1か所が鏡裏収納になっている形が一般的です。

◆メリット

  • 鏡裏に収納があり、収納物がすっきり片付く
  • 来客時に収納物を隠しておける
  • 収納内部にコンセントがある

◆デメリット

  • 一面鏡よりも10,000円ほど価格が高め
  • 鏡の面積が広くお手入れが大変

三面鏡

3枚の鏡の裏がすべて収納になっており、歯ブラシや化粧品などの小物を収納できます。
幅750mm以上の製品に採用されており、価格は高めですが機能性に優れています。
全メーカーでベーシックなLED照明と、少し値段は上がりますがコンパクトで省エネ性能に優れた【ワイドLED・スリムLED】を選択可能です。
最新機能や使い勝手の良さを求める場合はこちらがオススメ。

◆メリット

  • 鏡裏に収納があり、収納物がすっきり片付く
  • 来客時に収納物を隠しておける
  • 収納内部にコンセントがある
  • 合わせ鏡ができ、身だしなみを整えやすい
  • 各メーカーの開発が盛んで機能が豊富

◆デメリット

  • 他のミラータイプより価格が高め
  • 鏡の面積が広くお手入れが大変
TOTO【スイング三面鏡】


左右どちらにも開閉でき、手前に引き出すこともできる両面開きの鏡を採用しています。
シーンに合わせて自在な使い分けが可能です。
Panasonic【ツインラインLED照明】


鏡にLED照明が埋め込まれており、顔に影を作らず肌の色味を美しく引立ててくれます。
無駄のないスタイリッシュなデザインもポイント。
LIXIL【スマートポケット付き三面鏡】


鏡下に小物を収納できる「スマートポケット」を採用しており、他にも収納内のトレイの高さを5cm刻みで調節できるなど、収納効率に特化しています。
クリナップ【スキンケア三面鏡】


正面から顔全体を照らすダブルLEDとスキンケア用品を簡単に取り出せるミラー下収納を採用。
スキンケア時の使い勝手にこだわっています。
タカラスタンダード【フェイスクリアミラー】


高演色タイプの縦型LEDを採用し、自然光で照らされているかのような発色で映るミラーを採用。
鏡裏収納がガラス板でできており、高級感のあるデザインもポイントです。
タカラスタンダード【スタイリッシュ三面鏡】


【ワイドLED】タイプのグレードアップ版です。
高演色LEDを採用している点、ミラー下収納がある点、防汚処理が施されている点が【ワイドLED】から進化したポイントです。

洗面ボウルを確認する

各メーカーそれぞれ素材や形状に工夫があり、従来の機種と比べて格段にお手入れが簡単になっています。
お手入れのしやすさはどのメーカーも優れており、ほとんど差はありません。
代表的な特徴をいくつか紹介します。

汚れがつきにくい素材・コーティング

TOTO【セフィオンテクト陶器ボウル】

陶器表面の凹凸を100万分の1mmのナノレベルでツルツルにすることにより、汚れを固着させない独自技術を採用しています。
親水性(水になじむ性質)が強く、陶器表面に水が広がるので簡単に汚れを洗い流すことができます。
【KZシリーズ】に採用されています。

Panasonic【スゴピカ素材】

撥水・撥油製の有機ガラス素材を採用しており、汚れの原因となる水をはじくために、特に水アカがつきにくい性質を持っています。
汚れがついても、サッと拭くだけで簡単にきれいにすることができます。
一部上位モデルのみの採用です。

タカラスタンダード【ホーロー素材】

タカラスタンダードこだわりの素材「ホーロー」を採用しており、内部素材が鉄であるため、陶器・ガラス素材と比べて衝撃やひび割れに強いです。また、マグネット収納が使えるのもポイントです。
ちょっとした汚れは水拭きで簡単にふき取れます。
オンディーヌ】に採用されています。

形状の工夫

LIXIL【ひろびろボウル】

凹凸がほとんどない大容量のボウルに加えて壁付けの可動式水栓を採用しており、ボウル内のお手入れが簡単でありながらボウル外への水ハネも防ぐ形状です。

クリナップ【流レールボウル】

中央が高くなった形状でボウル全体に水が行き届きます。
髪の毛や泡を「流レール」に集めて洗い流すことができるため、洗面ボウル内に汚れが残りにくくなっています。

水栓を確認する

水栓には【壁付け/台付け】と【手動/タッチレス】の2つの区分があります。
ユニット型の洗面化粧台では基本的に機種によって採用される水栓が決まっていますが、一部機種では選択可能です。

壁付けタイプ

壁面に設置するタイプの水栓です。
根元に水アカがたまりにくく、お掃除もカンタンで洗面ボウルが広々と使えます。
洗面化粧台の各モデル専用に設計されているため、故障などで交換する際には市販品が使えないのがデメリット。

台付けタイプ

洗面ボウルの縁に設置するタイプの水栓です。
根元に水アカがたまりやすく、お手入れの頻度が高くなるのが欠点です。
台付けタイプは水栓単体で市販品が数多く流通しており、故障などで交換する際にコストを抑えられるのがメリット。


手動水栓

レバーを動かして水を出す一般的な水栓です。
タッチレスと比較してお手入れの手間は増えますが、細かい温度調節はこちらの方が得意です。

タッチレス水栓

手をかざすとセンサーが反応して水が出る水栓です。
ハンドルレバーを触らずに手洗いができるため衛生的で、水アカの付着も抑えることが可能です。

その他水栓を選ぶポイント

シャワー水栓


吐水をストレートとシャワーで切り替えできます。洗面化粧台で洗髪する際に便利です。
ホース式水栓


先端がホースで可動式になっています。ボウル内を洗い流す際など多用途に使えます。
泡沫水栓


吐水に気泡を混ぜて水ハネを抑える機能です。使用水量を抑えるため節水効果もあります。

フロアキャビネットを確認する

洗面台の下には、収納スペースとしてフロアキャビネットが設置されています。
ミラー部分の収納には日常的に使うものを入れておき、フロアキャビネットには洗剤のストックや掃除用具など、使用頻度の低いものを入れておくのが一般的ですね。

扉の開き方によっていくつか種類があるので確認しておきましょう。

※2枚扉から引出し式や、引出し式から2枚扉タイプに交換する場合は、洗面台下の配管を移設する場合があります。追加工事費等が発生する場合がございます。

開き扉タイプ

シンプルな2枚扉のキャビネット。
ほとんどの機種の基本仕様で、3タイプの中では最もリーズナブルです。

奥にしまったものが取り出しづらい、上半分がデッドスペースになってしまうなどのデメリットはありますが、洗面台下を全て収納として使えるため、業務用サイズなどの大きいものをしまっておくのには適しています。

2段引き出しタイプ

上下に引き出しを設置したタイプ。
パノラマスライド、フルスライドなどメーカーによって呼称が異なります。

スペースを縦にも横にも活用することができ、最も収納効率に優れています。機種によっては開け閉めが緩やかになる「ソフトクローズ仕様」が採用されており、他のタイプに比べて機能性に優れていますが、その分高価でもあります。

片引き出しタイプ

出し入れしやすい引き出しタイプの使い勝手と、開き扉タイプの収納力を融合させた仕様です。

それぞれのデメリットを補ったいいとこ取りの仕様ですが、収納量自体は他2タイプに劣るので注意しましょう。
機種によっては開け閉めが緩やかになる「ソフトクローズ仕様」が採用されています。

各メーカーの特徴的なキャビネット

タカラスタンダード
【ホーローキャビネット】


タカラスタンダード製品はキャビネットのすみずみまでホーロー製なので、湿気に強く濡れたままの道具も収納できます。

汚れにくくお手入れも簡単で、内部に金属が入っているためにマグネットが使えるのも便利。
クリナップ
【ステンレスキャビネット】


クリナップS】や一部上位モデルはステンレス製のキャビネットを採用しています。

骨組みまでステンレス製なのでカビ・サビ・ニオイを寄せ付けず、汚れも簡単にふき取れるためキレイがつづき長寿命です。
TOTO
【3wayキャビネット】


TOTO一部製品ではサイズの異なる3つの引き出しで構成されたキャビネットを採用しています。

引出しの中にさらに内引き出しがついており、小さいものから大きいものまで効率よく収納することができます。
TOTO・LIXIL
【体重計収納付きキャビネット】


TOTO・LIXILの一部製品では、けこみ部分に体重計を収納するスペースがあります。

車輪がついているのでスムーズに引き出すことができ、体重をかけると固定されるので、そのまま乗って測れます。

同時リフォームのすすめ

床と壁の張替え

洗面化粧台の裏まで壁紙が貼れていない場合や、クッションフロアが洗面台で隠れる部分まで貼れてない場合は、床や壁の張替えが必要になります。
長年使った洗面台の跡が残ってしまうことも多いので、洗面化粧台交換時に合わせて床や壁紙の張替を検討されてもよいかもしれません。

収納の追加設置

洗面化粧台の上部や側面に「ウォールキャビネット」「トールキャビネット」と呼ばれる追加収納を設置することも可能です。

特に洗面化粧台の上面と天井に空きスペースがある場合は、これらを有効活用すると収納効率を大幅に上げることができます。

ご検討の場合はオンライン見積り依頼のご返信時に詳しくお伺いいたします。

電気温水器の設置

電気温水器を設置すると、水しか配管されていない場所でも待つことなくお湯が使えるようになります。

取り付けの手間が少なく、少ない電気使用量で捨て水を減らしながら快適にお湯を使えるため、洗面化粧台の交換時に設置を検討されてもよいかもしれません。

洗面台内部に温水器を設置するため、収納スペースを圧迫することがデメリットですが、側面に設置するコンパクトなタイプも登場しています。
ご検討の場合はオンライン見積り依頼のご返信時に詳しくお伺いいたします。

5:設置工事の流れと注意点

①工事期間

◆洗面化粧台のみ交換工事…半日

◆洗面空間のリフォーム…1日~4日
水が使えない時間1~2時間(洗面台の位置を変える場合)

②工事の流れ(洗面空間リフォームの場合)

  1. 【養生】
    家財や床・壁などが傷つかないように、ていねいに養生を行います。

  2. 【解体・撤去】
    既存の洗面台を解体・撤去します。

  3. 【給排水工事】
    新しい給水・排水の工事や、必要に応じコンセントの移設・新設を行います。

  4. 【大工工事】
    必要に応じ洗面台周辺の床や壁の補修作業を行います。

  5. 【内装工事】
    壁紙、床の仕上げ材の工事を行います。

  6. 【搬入・設置】
    洗面化粧台の搬入・設置を行います。

  7. 【完成】
    引渡しと取扱い説明を行います。


ここまでご覧いただきありがとうございます。
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