屋外の空いたスペースを収納として有効活用できる物置ですが、いざ選ぶとなると種類が多くて困ってしまいますよね。
せっかく購入するのであれば、便利で長く使い続けられるものがいい。
物置の使い勝手には、サイズはもちろん、設置場所や収納するもの、重視したい機能性など、様々な要素が関係してきます。
当記事では、どのくらいの大きさを選べばいいの? 各メーカーの違いは何? どんな機能があるの?といったことを詳細にご紹介いたします。
目次
- 物置のサイズを確認しよう
- 収納・保管したい物の大きさを確認しよう
- どこに設置できるかを計画しよう
- どんな機能を重視するか考えよう
- 積雪が多い地域にお住まいの方へ
- アンカー設置工事のすすめ
- 既存物置の解体処分について
1.物置のサイズを確認しよう
まずは物置のサイズ表記を見てみましょう。
物置には収納庫本体のサイズを表す【規格標記】と、屋根のでっぱりを含めたサイズを表す【屋根標記】があります。
物置の「幅」「奥行」は規格標記を指すことが一般的ですが、「高さ」は屋根標記が多いことに注意しましょう。
また、物置設置を考えるうえで忘れてはいけないのが「ブロック高」です。
設置の際には物置を地面から浮かせて通気性を確保し、サビや湿気によるダメージを防ぐ目的でブロックを設置します。
10~20cmほど高さが増すため、実際に設置したときの高さ=屋根高 +ブロック高になることに注意しましょう。
①. 規格幅
物置の土台部分の幅のサイズです。
当ウェブサイトの表記では、物置における「幅」はこちらを指します。
②. 規格奥行
物置の土台部分の奥行のサイズです。当ウェブサイトの表記では、物置における「奥行」はこちらを指します。
③. 規格高
ブロック高を含まない物置本体の高さです。
④. 屋根幅
屋根部分の幅のサイズです。土台部分より屋根の張り出し分少し大きくなります。壁際に設置する際は注意しましょう。
⑤. 屋根奥行
屋根部分の奥行のサイズです。土台部分より屋根の張り出し分少し大きくなります。壁際に設置する際は注意しましょう。
⑥. 屋根高
ブロック高を含まない土台部分から屋根の最も高い部分までのサイズです。
当ウェブサイトの表記では、物置における「高さ」はこちらを指します。
ややこしいですね。
でも、実際に設置を行うときには「屋根幅」「屋根奥行」「屋根高+ブロック高」の3つを気にすれば大丈夫です。
設置に関するサイズはこれだけ覚えておけばばっちりです。
次は収納したい物のサイズを確認してみましょう。
設置について先に詳しく知りたい!という方は【どこに設置するかを計画しよう】をご確認ください。
2.収納・保管したい物の大きさを確認しよう
物置を選ぶうえで大事なのは、物置をどのように使うかをイメージして「収納・保管するもの」を明確にすることです。
物置にしまっておきたいものをリストアップして、大きいものはしっかりと長さを測っておきましょう。
物置のサイズは収納したい物+3割程度の余裕があるものがおすすめです。
棚の位置はあとから変更できますが、物置自体の幅・奥行き・高さは変更がききません。
収納物にぴったりのサイズを選んでしまうと、扉の構造や柱位置の関係で物が入りきらなかったり、棚の位置が制限されてしまったりする場合があります。
タイヤを収納・保管したい
収納を考えているサイズの外径より大きい奥行を選びましょう。
タイヤのみを収納したい場合や、ガレージ用品を1カ所にまとめておきたい場合には、イナバの「タイヤストッカー」がおすすめです。
車2台分のタイヤがちょうど収納できるコンパクトなサイズ感で、スペースを有効活用できます。
自動車のタイプ | サイズ表記 | サイズ(mm) |
軽自動車 | 155/65R13 | 外形532×幅155 |
コンパクトカー | 175/70R13 | 外形576×幅177 |
ナンバー5セダン | 185/65R14 | 外形595×幅187 |
ミニバン | 195/65R15 | 外形635×幅199 |
四輪駆動車 | 275/70R16 | 外形792×幅272 |
自転車・三輪車を収納・保管したい
自転車はどのように入れるか(縦入れor横入れ)や台数を考慮して奥行や幅をきめましょう。
縦入れであれば、奥行が2m以上のものをおすすめします。
種類 | サイズ(mm) |
---|---|
大人用自転車 26インチ | 全長1,900×幅600 |
子供用自転車 16インチ | 全長1,150×幅600 |
幼児用三輪車 | 全長800×幅600 |
背面棚と側面棚について
中型以上の製品には背面棚と側面棚を選ぶことができるものがあります。
側面棚は奥行きが広くなるため、自転車の収納に適しています。
小物をたくさん収納したいのであれば、棚数が多くなり間口も広がる背面棚タイプがおすすめです。
自転車置き場一体型について
物置+駐輪スペースとして使える屋根付きの解放部分がセットになった製品もあります。
物置内に収納する場合と比べて出し入れの手間が少ないので、自転車を使う頻度が高い方におすすめです。
解放部分は屋外用のゴミ置き場や洗濯物干場としても使えます。
長ものを収納・保管したい
物置の収納効率を考えるうえで、高さは非常に重要なポイントです。
特に横置きが難しいもの、縦長のものを収納したい場合には、事前にしっかりと長さを測るようにしましょう。
種類 | サイズ(mm) |
---|---|
ゴルフバッグ | 全長1,200 |
スノーボード | 全長1,600 |
スキー | 全長1,800 |
ビーチパラソル | 全長2,000 |
全面棚と縦置きについて
小型収納庫では、全面棚と縦置きを選ぶことができる商品があります。
縦置きタイプ(長もの収納タイプ)はスキーや釣り竿のような長ものを垂直方向に立てかけて置けるため、収納するものに応じてスペースを有効活用できます。
全面棚は一段あたりの広さが確保できるので、段ボールや園芸用品など高さがあまりないものを複数収納するのに適しています。
物置をどのように使いたいかを考えて選択しましょう。
縦置きが選べる小型収納庫
(横幅が広いモデルでは非対応の場合もあります。)
ガーデニング用品を収納、保管したい
種類 | サイズ | 大きさ(mm) |
ガーデニング培養土 | 25リットル | 縦600×横400×厚み100 |
ガーデニング培養土 | 40リットル | 縦680×横430×厚み100 |
灯油ポリタンク、除雪用品を収納・保管したい
種類 | サイズ(mm) |
灯油ポリタンク 18リットル | よこ180×長さ340×高さ400 |
灯油ポリタンク 20リットル | よこ360×長さ440×高さ310 |
スコップ | 長さ900 |
スノーダンプ(大) | 長さ1300×幅580 |
夏レジャー用品を収納・保管したい
種類 | サイズ(㎜) |
バーベキューコンロ | 長さ900×幅350×厚み300 |
木炭 5Kg | たて300×横200×高さ300 |
テント 4人用 | 長さ1,200×幅400×厚み300 |
クーラーボックス 24リットル | たて300×横430×高さ350 |
収納・保管に適さないもの
食料品や衣類、写真や本などの紙製品、高級品など、寒暖差や湿度変化に弱いものは物置の収納に適さないため、他の場所での収納を考えたほうがよいかもしれません。
特に夏場には、保管場所が「冷暗所保管」となっている物の収納は避けましょう。
これらを収納する場合には、ビニール袋に入れるなど熱や湿気から守る対策が必要です。
また、漬物樽や科学肥料などを一時的に収納する際は、サビ対策として受け皿や敷物の上に置くことが望ましいです。
物置を選ぶうえで「どのように使うか」というイメージを持っておくことはとても大事です。
今すぐに収納したいもの、将来的に購入を考えているもの、子供が成長したら使わなくなりそうなものなどなど‥‥
どんなものを収納したいかご相談いただければお客様にぴったりの物置をご提案いたしますので、お悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
3.どこに設置するかを計画をしよう
収納したいものや物置の使い方が決まったら、次に考えるのは設置場所です。
物置の設置を検討されている場所はお庭や駐車場などさまざまかと思います。
物置は一度設置してしまったら簡単に移動できるものではないので、正しく計測して無理のない計画を立てましょう。
設置する場所の候補を決めたら、以下のことを注意して計測しましょう。
1. 物置サイズ + 作業スペースが必要
設置する物置の前後左右に10cm~20cmの作業スペースが必要です。屋根の寸法は土台よりもひと回り大きいので、壁際に設置する際はその点も考慮して計測しましょう。
2. 設置の際はブロックが必要
物置を設置する際には基礎ブロック(10cm~20cm)が必要になるので、その分高さが増します。
天井や屋根がある場所に設置する際は注意が必要です。
3. 扉を開くのに十分なスペースが必要
全面開口タイプの物置では、物置の手前に扉を開けるためのスペースが必要になります。壁と壁に挟まれたせまい場所の場合は特に注意が必要です。
4.窓にかかっていないか
窓の開口範囲と被らないか確認しましょう。
物置にぶつかって窓が開かなくなったり、十分な光が入ってこなくなったりする場合があるため注意が必要です。
5.隣の家に影響がないか
物置を設置することにより日照や風通しが悪くなったり、雨水が落ちたりなどの近隣トラブルが発生することがあります。隣の家との距離もしっかり確認しましょう。場所によっては雨どいを設置して排水するなどの対策方法もあります。
設置できない場所
- 雨水・排水のマスや点検口と被る場所
- 崖の近くや急斜面など、安全でない場所
- 物置を建てることにより、点検メーター等が見えなくなるような場所
- 給湯器や室外機の排気口から50㎝以内
- 共用スペース、避難通路にあたる場所
- 2F以上のベランダ、屋上など
基本的には風通しがよく、使い勝手のよい場所に設置するのがベストです。
あまり使わない季節ものなどを収納する場合には庭や敷地のすみに置くのも一つの手ですね。
4.どんな機能を重視するか考えよう
物置に収納したいもの、設置場所やだいたいのサイズが決まったら機能面にも目を向けてみましょう。
どのメーカーも優れた機能性の物置を取り扱っているため細かな違いにはなりますが、扉の開き方は使い勝手に大きく関わってくるため、しっかり確認して目的に合うものを選ぶとよいでしょう。
当店では、大手3メーカーの物置を取り扱っています。各社製品の機能を例に挙げて比較しながら、物置を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
各メーカーの特徴
「100人のっても大丈夫」でおなじみの大手物置メーカー。
扉や床の合わせ目にパッキンを使用した製品が多く、頑丈さに加えて、高い気密性も特徴の1つです。
断熱材を使い、内装のデザイン性をあげた物置【ナイソー・ナイソーシスター】があり、温度変化や結露に比較的強い商品ラインナップが揃っています。
鋼材メーカーの特色を活かし、ガルバリウム鋼鈑(非常にさびに強い素材)を使っています。
高い対候性を誇り、海沿いで塩害が気になる地域には特におすすめです。
小型収納庫で唯一3枚扉を採用しており、開口部が広く物の出し入れがしやすいです。
愛媛県に本社を置く、創業70年の老舗メーカー。
他社製品と比較すると選べるサイズの幅が広く、シャッタータイプの製品、屋根付き駐輪スペースがセットの製品など、個性的なラインナップが充実。
インクジェットを利用し、デザイン性の高い扉の塗装を施した製品があります。標準装備で雨どいがついており、コストパフォーマンスに優れています。
各社製品の比較
例としてイナバ・ヨドコウ・タクボの小型収納庫を比較しながら、物置を選ぶ際に見るべきポイントを説明していきます。
イナバ シンプリー MJX-157E 幅1520㎜×奥行755㎜×高さ1903㎜ |
ヨドコウ エスモ ESF-1507A 幅1500㎜×奥行750㎜×高さ1906㎜ |
タクボ グランプレステージ GP-157AF 幅1488㎜×奥行750㎜×高さ1884㎜ |
扉の開閉しやすさ
イナバ:シンプリー
扉下のレールにのった戸車で動きます。
アルミ製で錆びに強く、高い耐久性に加えてなめらかな開閉が持続します。
また、半開きを防ぐ「戸車乗り上げ加工」がなされています。
ヨドコウ:エスモ
部構造で扉を吊る、吊り戸方式です。
扉下レールがなく、開閉は非常にスムーズでごみ詰まり・砂詰まりの心配がありません。
タクボ:グレンプレステージ
ベアリング入りの吊り戸方式と扉下アルミレールのハイブリットで、耐久性と開閉のなめらかさを両立しています。
半開きを防ぐ「扉はね返り防止ポイント」があります。
吊り戸方式は開け閉めが非常に軽くスムーズ。
扉下レールタイプはホコリやごみがたまると戸車が動きにくくなる可能性があり、場合によっては手入れが必要ですが、構造がシンプルで下からレールを支えるため耐久性に優れています。
開口部の広さ
イナバ:シンプリー
2枚扉 最大有効開口 682㎜
(横幅1520㎜製品に対して)
ヨドコウ:エスモ
3枚扉 最大有効開口 786㎜
(横幅1497㎜製品に対して)
タクボ:グレンプレステージ
2枚扉 最大有効開口 668㎜
(横幅1488㎜製品に対して)
ヨド製品【エスモ】は3枚扉なので開口幅が広く、2枚扉の製品と比べて中央部の荷物が取り出しやすいのが特徴です。
小型収納庫は中に入って荷物を整理することができないので、開口幅が収納効率に大きく関わってきます。
扉タイプについて
●2枚扉
スタンダードな扉タイプです。左右どちらにでも開くことができ、小型から大型まで多くの製品に採用されています。
全開すると間口の約半分が確保できます。
シンプルゆえに使いやすく、比較的小さい荷物の収納に適しています。
●3枚扉
ヨドコウの小型収納庫【エスモ】限定の仕様です。
開口部が広く、中央の収納物を簡単に取り出せます。
間口の約2/3が開き、左右どちらにも扉を寄せることができます。小型物置では最大の間口の広さです。
●4枚扉
横幅が2m以上の薄型物置に多く見られます。
収納する場所によって自由に開け閉めが可能で、全開すると間口の約半分が確保できます。
●全面開口タイプ
全面開口できる扉タイプです。
小型収納庫限定の仕様となります。
物置内が見渡しやすく大きなモノの出し入れも簡単ですが、扉が手前に開く構造上、設置を行うスペースに余裕が必要になります。
●片引き込み扉
複数の扉が連動して開閉し、間口の約2/3が開きます。
片側にしか開けませんが、設置の際に開閉の向きを選択できます。
中型以上の物置に多く採用されており、大きな扉でも楽に開閉できる構造になっています。
●シャッター扉
扉が上方向に開くので開口幅が広く、収納物の出し入れが非常に楽です。
サイズが大きい製品にも採用されており、バイクの収納に適したものもあります。
他の扉タイプと比較すると開閉時の音が大きいことがデメリットですが、防犯性に優れているとも言えます。
素材
イナバ:シンプリー
溶融亜鉛メッキ鋼鈑
ヨドコウ:エスモ
ガルバリウム鋼鈑
タクボ:グランプレステージ
溶融亜鉛メッキ鋼鈑
基本的にどのメーカーの製品もサビに強い素材を使っています。
ヨドコウ製品に使われているガルバリウム鋼鈑は特にサビに強く、亜鉛が溶け出して鋼板を保護する「犠牲防食作用」により、非常に高い耐食性を誇ります。
タクボ製品には床板やアジャスターにZAM鋼板を使っているものがあり、こちらも亜鉛が保護被膜を作り、鋼板のサビを防ぐ性質を持っています。
海に近い地域にお住まいの方や黄砂によるサビが心配な方は特に、素材にこだわって物置を選ぶとよいでしょう。
取っ手
イナバ:シンプリー
両サイドにライン取っ手
ヨドコウ:エスモ
両サイドの中央部分のみに取っ手
タクボ:グランプレステージ
両サイドと中央にライン取っ手
高さに関係なく、どの位置からでも手をかけられるライン取手は非常に使い勝手がよいです。
出し入れの際には両手がふさがりがちなので、荷物を降ろさずに肘で開閉できる取っ手タイプがおすすめです。
ロック(錠)
イナバ:シンプリー
押しボタン式
ヨドコウ:エスモ
プッシュ・プル式
タクボ:グランプレステージ
シーソー式
物置には鍵による防犯施錠のほかに、一時的に扉をロックできる「仮ロック機能」があります。
ほとんどの製品において標準仕様となっていますが、対応していないシリーズもあるのでご確認ください。
どの方式も直感的で操作性に優れていますが、指先でなくてもロックできるシーソー式は特に使い勝手がよくおすすめです。
扉の開き方や取っ手に関しては、実際に開け閉めしてみないとわからないこともあります。
特に物置はサイズが大きい製品なので、写真で想像していたものとイメージが異なることが多々あります。
ぜひ購入前に一度実物を見てみることをおすすめします。
他の物置と比較してみると、より使いやすい、あなたにぴったりの物置が見つかると思いますよ。
次は積雪が多い地域にお住いの方に向けた機能を紹介します。
5.積雪が多い地域にお住まいの方へ
雪かきグッズや灯油、ノーマルタイヤを保管しておくなど冬場でも大活躍の物置ですが、雪の重みでフレームが歪んでしまったり、外気との気温差で結露が発生したりと積雪地ならではの問題も起こります。
これらの問題を解決する機能やオプションは各メーカーの物置に採用されているので、雪が降る地域にお住いの方はぜひ頭に入れておいてください。
多雪型について
中型以上の物置には「一般型」「多雪型」の2タイプが存在します。
多雪型は1mほどの積雪にも耐えるように設計されている物置のことで、屋根材を支える構造がより強固なものになっています。
(一般型は60cm以下の積雪に耐えられるように設計されています。)
積雪の荷重は主に屋根にかかるので、屋根面積が大きい中型以上の物置にはこのような仕様があるのです。
ヨドコウ製品では多雪型よりもさらに耐久性の高い「豪雪型」に対応するものもあります。
お住まいの地域に合った仕様を選びましょう。
アークホームの施工範囲内では、新潟県・宮城県のお客様に多雪型をおすすめしています。
※積雪荷重
一般型は1cm/㎡ 2㎏
多雪型は1cm/㎡ 3㎏
で計算しています。
一般型は20cm、多雪型は50cmを目安に雪下ろしを行うようにしましょう。
結露減少屋根タイプについて
積雪地や寒冷地では物置内と外気との温度差で屋根に結露が発生し、収納物にカビが生えたり、物置自体が劣化したりといった問題が起こります。
結露減少屋根タイプは屋根部材の室内側に発泡ポリエチレン(断熱材)を貼り付けたもので、結露発生を軽減することができます。
シリーズによっては屋根だけでなく、壁や扉に断熱材が入っているものもあります。
結露を完全に防ぐことは難しいですが、大切な収納物を守る1つの手段になります。
冬場の物置には、濡れて困るものの収納はなるべく避けるようにしましょう。
扉下レールなしタイプについて
積雪地域や寒冷地では地中の水分が凍って地面が隆起する「凍上」という現象が発生し、建物がゆがんだりするなどの被害を及ぼすことがあります。
扉下レールがゆがむと戸車の動きが悪くなったり、扉が開かなくなったりする場合があります。 扉下レールがないタイプの製品では地面が隆起しても開閉に影響がありません。
除雪用品の置き場所として使いたい場合など、冬季に物置を頻繁に開け閉めする予定の方には「扉下レールなし」がおすすめです。
いかがだったでしょうか。
機能が多すぎてなかなか選びきれない、という方もいらっしゃると思います。
何を選べばいいか迷ってしまうときは「開け閉めがラクなものがいい」「冬場でも安心して使えるものがいい」など、ここだけは譲れない!というポイントをいくつか挙げてみましょう。
設置を検討されているサイズの中に、きっと条件に見合うものが見つかると思います。
それでは最後に、物置の設置工事と解体処分について説明いたします。
6.アンカー設置工事のすすめ
アンカー設置工事とは、転倒防止のために物置を地面に固定する工事のことです。
物置は基本的に屋外に設置されるため、どうしても雨風の影響を強く受けます。
物置本体が基礎ブロックから外れて転倒すると、収納物だけではなく、外壁・フェンスなどが破損する可能性も考えられます。
そのような事態を防ぐために、アンカー設置は必要不可欠です。
設置工事にはコンクリート面にプラグを打ち込む方法と、アンカーを直接地面に埋め込む方法があり、アークホームでは土(芝含む)、コンクリート、アスファルトのアンカー設置に対応しております。
アンカー工事のやり方(基本は4か所止めです)
7.既存物置の解体処分について
アークホームでは新しく物置を建てる際に、不要になる古い物置の解体処分を承ります。
解体処分の費用は基本的に設置されている坪数に応じて決まりますが、スチール製以外の物置では追加費用がかかる場合があります。
ご自宅の物置が解体可能かわからない場合でも、ぜひ気軽にお問い合わせください。
解体処分が可能な物置
スチール物置
(スチールのみで作られた断熱材等が無い組み立て式タイプの物置)
見積りページ上の金額で解体・処分が可能です。
断熱材付き物置
(スチール以外の素材混合の物置)
解体処分は可能ですが、解体費用・処分費用は別途お見積りいたします。
解体処分に関して要相談の物置
- 木製・在来工法で作成した複合素材を使用したもの
- 物置メーカー組み立て式ではないもの
- 自作の物置小屋
ここまでご覧いただきありがとうございます。
物置の施工に関して何かご不明な点がありましたら、どんな些細なことでも気軽にご相談ください。
リフォームのプロが責任をもって回答いたします。